今回の鬼滅の刃は兄の背中を追い
努力を重ねる、
ジャンプ読者等身大の思春期男子
不死川玄弥について
お話しようと思います。
※放映されいるアニメ作品以上の
内容が入る為、ネタバレ注意です。
不死川玄弥はクセのある
炭治郎の同期組の中で、
最終選抜では反抗期の男の子らしい
尖った言動を放つかと思えば、
女の子をまともに目も合わせられない
など、
週刊少年ジャンプの読者にとって
等身大のキャラクターとして
描かれているように思いませんか？
不死川玄弥は呼吸が使えないという
ハンデがありますが、
鬼を喰らって一時的に戦闘能力を
強化する・特殊能力で
死戦えおくぐり抜けてきましたよね。
どうして敵である鬼を喰らってまで
戦に身を投じるのか？
それは風柱である兄・
実弥に会うためなのです。
「兄に謝りたい」という一念のために
一心不乱に任務をこなしてきた彼は、
とても一途な性格の持ち主だと
いえると思います。
かつて兄とは同じ柱になるべく
戦果をあげることにこだわり、
自分の殻に閉じこもっていました。
炭治郎と刀鍛冶の里で共闘して以降は
肩の力が抜けた様子が見て取れますね。
無限城では黒死牟と交戦する時
透をバックアップするなど、
意識や戦闘スタイルに変化が
現れていますね。
家族を失って以降、
離れて暮らしてきた不死川兄弟ですが、
後に兄を追って鬼殺隊に入隊した
玄弥に対して実弥は
「テメェみたいな愚図 俺の弟じゃねぇよ 鬼殺隊なんかやめちまえ」
と、言って突き放しています。
やっとの思いで会えた兄に
「弟じゃない」
と
拒絶されたその衝撃は玄弥にとって、
とても大きなものだったはずですよね？
それでも玄弥は風柱邸で顔を合わせた
兄に再び話かけています。
おそらくですが声をかけるまでには
「また拒絶されるのではないか」
という
恐怖や迷いがあったことでしょうね。
そんな状況下でも
兄に声をかける事ができたのは、
炭治郎・禰豆子兄妹の存在が
あったからだからだと推測します。
ちょうど柱稽古が始まる直前、
玄弥は刀鍛冶の里で禰豆子が
太陽を克服する場面に
立ち会っています。
涙を流して喜ぶ炭治郎、
そして「良かったねぇ」と
炭治郎をなだめるような禰豆子を見て、
玄弥は
「良かったな・・・炭治郎・・・禰豆子」
と
２人を祝福していましたよね？
この時の玄弥はとても穏やかで
やわらかい表情を浮かべていますが、
それはお互いにお互いを深く思いやる
竈門兄妹に、
かつての自分と兄の姿を
重ねていたからではないでしょうか？
そしておそらくですが、
この時期の竈門兄妹の姿が
「兄に謝りたい」
という思いを
一層強めるきっかけに
なったのだと思います。
兄も自分もいつ命が
尽きるかわからない。
だからこそ思いを伝えていきたい・・・
そんな思いから玄弥は再び兄に
声をかけたのだと思います。
玄弥が鬼喰いをした理由は、
剣士としての才能がなく
精神的に追い詰められた
との事らしいです。
思えば最終選抜の時に
「早く日輪刀を渡せ」と言って
案内役のかなたに乱暴をしていました。
あの手荒な行動も
焦りからきていたのでしょうね？
玄弥も他の参加者と同じく
育手の元で鍛錬を積んだ後に
最終選抜に参加しているはずなので、
修業期間中に呼吸が使えないと
自覚していた可能性が
非常に高いと思われます。
それでも日輪刀に執着したのは
「もしかしたら色が変わるかも。何かしらの呼吸の適正があるのかもしれない」
という、
淡い期待を抱いていたからなのでは
ないでしょうか？
またのちに蝶屋敷で
玄弥とすれ違った炭治郎は
「でも何だろう匂いが 何だろう・・・」
と違和感を覚えていましたよね。
おそらく最終選抜の時と
玄弥の匂いが変わっていたから
なのでしょう？
以上の二点から玄弥が初めて
鬼喰いをしたのは
鬼殺隊の任務が始まった頃だろうと
推測できます。
日輪刀の色が変わらず、
呼吸も使えず、
自分には剣士の資格がないと
思いこんだことが、
鬼を喰らうきっかけに
なったのかもしれませんね？
鬼喰いを始めた時期と玄弥の成長期が
重なっているのも興味深い出来事だと
思いませんか？
玄弥は鬼喰いによって
肉体回復が可能となり、
一時的に戦闘力が上がりますよね？
あくまで鬼喰いの効果は
一時的なものであり、
蝶屋敷での定期健診でも
大きな異常は
見つかっていないようでしたが、
食欲不振に陥ったり、
抜けた歯がすぐに生えてきたりと、
鬼喰いの影響と思われる症状が
出ているのも事実ですよね？
鬼喰いの影響が
出てきているという事は、
少なからず身体が鬼化してきている
ということではないでしょうか？
それを考えると玄弥を取り巻く
今後の展開が
おのずとよくない方向にい
くのではないかと心配になりませんか？
みなさんはどう思いますか？
アニメ版の玄弥の隊服に
粋な計らいを見る事ができるのを
知っていますか？
基本的に鬼殺隊士が身にまとう
隊服の色は黒で統一されています。
玄弥は13巻の表紙で
袖の部分が緑色になって、
アニメ版では全体的に
深い緑色でカラーリングされています。
実はこの玄弥の隊服の色は、
兄実弥と同じなのです。
陰の人のアイデアなのか、
それともお館様から
何らかの口添えがあったのか・・・
いずれにしても、
炭治郎や甘露寺の他にも
死川兄弟の和解を陰ながら
願っている人が鬼殺隊の中にも
いるのでしょうね？
そんな姿を早く
アニメでも観たいですね。
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